by: racing yang

今年は各ブランドの代表モデルが次々とリリースされますが、何故かSpecializedは「ヒーローは遅れてやってくる」みたいに、他のブランドが新作を公開したら、切り札のTARMAC SL7を披露します。
実際、プロのチームがプロトタイプフレームをテストしていた昨年末には、SL7のプロトタイプはすでに皆に発見されました。 その後、今年の5月に、高解像度で、モザイクなしのバイク全体の写真と海外からのさまざまな製品の写真、さらにチームトレーニングキャンプの写真によって、SL7はもう秘密ではありません。皆はもうTARMAC SL7のことをある程度上していました、ただ、SL7のリリースを待っていました。

7月22〜23日、Specializedは張家界で社内メディア試乗会を開催しました。ちょうど自分は家界に旅行していたので、いい機会だから、試乗しでみました。


体験乗車の待ち合わせ場所は張家界の繁華街から武陵源区までの間で、市内から少し離れています。翌日の試乗会は出発が早いので、このホテルに1泊しか泊まりません。

SpecializedロードバイクのプロダクトマネージャーであるCameron Piperがオンラインで新製品の説明をしたそうですが、VENGEの発表会で彼に一度あったことがあります。
よく知られているように、Specializedは塗装の「専門家」なので、SL7は合わせて11種類の塗装を提供します。左の壁で展示されているのは購入可能の塗装です。

SL7の改善点を示すために、「流出写真」と同じ赤い塗装のフレームを借りました。 Emondaを除いて、今年の新車のほとんどは、いくつかの空力の最適化により、元のデザインを大幅に変えていないと思っていました。最初、SL7のフレームも大幅に改善されていないと感じ、少し退屈に思えましたが、新しいSLR01を見るまでは…

一見すると、SL7の最も明らかな改善点はシートステイです。 シートステー全体は基本的にはVengeと同じです、翼形状の断面はこの位置での乱流をある程度低減することができます。

翼型のシートステーの下端もVengeとよく似ています。

シートステーのショルダーはまさにVengeのものです。

もう一つの顕著な改善点は、シートチューブがより厚く、空気力学的になっていることです。 Vengeと同じ、シートチューブでDi2 RS910をインストールことが可能ですが、Vengeのシートチューブほど幅が広くないため、SL7シートチューブは、Di2 RS910専用のカバーが設計されています。Di2 RS910をハンドルバーでインストールする場合、或いはAXSを使用する場合は、別のカバーを使用します。

シートチューブもそれに応じて厚くなっています。この塗装は、ちょっと3Dみたいな視覚効果があるので、面白いです。

シートチューブと後輪の間の距離はSL6よりも広く、SL6ほど調和していません。 公式説明は32cタイヤに対応するためこの距離が大きくなります。

RoubaixがBSAを変更したことを確認すると、BSAを使用するSL7も予想されます。風水ターンのように感じます。まあ、いずれにしても、スポンサーの原因でプロのチームはすべてShimanoのクランクセットを使用しますから。将来、S-WORKSのフルカーボンクランクセットをもうないみたいです、少し残念ですね。


フォークの形状も空気力学的に最適化されており、最も明白なのは、フォークの下端がVengeのフォークと同様の刀みたいな形になっています。 ただし、フレームの軽量化するため、フォークショルダーに一体化のデザインを追加していません。

車体前部をフルインナー配線に変更し、上下2つの1.5インチヘッドセットでインナー配線を実現し、ヘッドチューブ周辺の剛性に影響を与えません。 フレームには、電気式、機械式、および標準のステムと互換性のある3つのヘッドセットカバーがあります。
一体型のヘッドセットカバー、ステム、Aerofly IIハンドルバーはVengeで直接使用されているようですが、実際にはステムが軽量化されており、Vengeの「大きなアルミニウム固まり」と比較して、重量が最大45グラム削減されています。 ステムフェアリングは2つのスタイルでまだ利用可能であります。今回はフェアリングが落ちるのは容易ではないことも言わないとならない、Vengeの一つのバッグであるフェアリング落ちやすいことを修正しました。
いくつかの空力的最適化の後、Specializedは、SL7がSL6よりも40 kmの距離で45秒速く移動できることを公式に宣伝しました。
その他の目に見えない改良点はフレームの軽量化です、塗装済みの公式の56cmフレームはわずか800グラムで、トップクラスの完成車の重量は僅か6.7kgです。 Specializedのスタッフは、54cmの超軽量塗装mpフレームはたったの760グラムであります。この重量はどれくらい凄いものですか?私の以前のS-Works SL6リムブレーキバージョンの重量が900グラムを超えています。

今年、この金属緑色は本当に人気があります、自分もこの塗装一番好きです。

SL7は依然として「売っているのは塗装」という伝統を保持しており、消費者が選択できる11種類の塗料を提供します。
フレームのジオメトリは基本的にSL6と同じです。STACKの変化は、統合されたヘッドセットカバーによるもので、値が減少します。ヘッドセットカバーと必要なケーブルガスケットを取り付けた後、ステムの位置はSL6と一致します。


当日、52cmの試乗用バイク2つしかないので、Rapide CLホイールを備えたこのTarmac SL7 PROを、100kmのテスト走行中に乗りました。 試乗ルートは主に登坂と高速下り坂をベースにしており、新車の性能を体感していただけます。
まずは、私はリムブレーキのTarmac SL6ユーザーです。今まで多くのSpecializedの商品を購入していますが、基本的に自分は本当にいいものであれば好きと言い実力主義なので、SL7にえこひいきしません。

最初の乗り心地は、シートがとても幅広いということです。Specializedでは52mm以下の車両向けに155mm幅のシートを装備しており、143mmに慣れている自分はちょっと慣れていないです。 消費者は、Specializedのバイクを購入するかどうか心配する必要はありません。シート幅を自分に合わせて変更できます。 さらに、SL7 PROにはSW Aerofly IIの空力式ハンドルバーも装備されており、この種のハンドルバーの評価はかなり偏っています。フラット部分が広すぎて握り心地が良くないのが嫌いな方もいらっしゃるのですが、それでもこのハンドルバーが気に入って、ショルダー部分がとても広くて快適で、TTポジションでも乗りやすいと思います。

SL7は、平坦な道路や下り坂では確かに非常に速いですが、これは主に空力の向上によるものです。 私は個人的に、空力の向上は主にホイールセットの優れた性能によるものだと思います。 実を言うと、フレームの空気力学的な最適化は、しばらくの間は明確に区別できないと思います。長期的な使用においてのみ、古いモデル(および同様の構成)とのデータ比較を通じて、結論を導き出すことができます。

扱いやすさと剛性はどちらもとてもSL6と似ています。 10R FACTカーボンのSL6に乗ったときの以前の経験に基づくと、フレームの剛性と快適さは12R SWフレームとそれほど変わらず、主な違いは重量です。 このターマックSL7 PROは、高い剛性の伝統を維持し、力は非常に直接的であるため、クライミングの際にアタックしたいという欲求があります。 ところが、バイクが激しく揺れたとき、フロントブレーキとローターの擦り音があります。
Rapideホイールセットは、以前のCL50とCLX50と比べて登るときに少し重く感じましたが、同じ高さのディスクホイールセットと比べると、より強力であるとも考えられています。 10%未満の緩やかな坂では、強い引きずり感は明らかではなく、Alpinistでのクライミングパフォーマンスはどうなるのかと思わざるを得ません。

ハンドリングに関しては、従来の非常に敏感な特性を維持し、コーナリング時やラインチェンジ時のフレームの反応が速く、思い通り操縦できますます。 下部のボトムブラケットは、高速で下り坂を走行するときの追加の安定性も提供し、BBドロップが増えているSL7では、高速の下り坂でもライダーに十分な自信を与えます。

理論上、シートステーとシートチューブを太くなると、フレーム後ろ部分の快適さが低下しますが、SL7の乗り心地はSL6のよりも大幅に低くはありません。ちょうどいいでも言えます。状況がよくない道で走っている場合、SL6のようにフレームの前部が後部よりも少しでこぼこした感じがします。 実際、SL6は少し硬すぎと以前は思っていましたが、最近、とある新しいモデルを試乗した後、SL6とSL7はもう嫌いになりません。
ちなみに、SRAM FORCE AXSのシングルチェーンリンググループセットは、前部で44T、後部カセットは10-36Tを使用しています。12%〜15%の坂ても十分ですがハードルがもうちょっと高い坂では、最大36Tのギアで全然足りない。44Tと10Tの 組み合わせも高速で下り坂の場合明らかに十分ではありません。

一部の消費者はS-Worksクラスのフレームを購入して自己で組みますので、やっばトップクラスのS-Worksを体験する必要があります。午後、みんな休憩中に、このトップクラスの車に乗り換えて一人で坂を登ってみました。
SW7 PROの性能はもう十分優れていますが、S-Worksクラスのフレームは同じ優秀な性能を持つ上で軽量化され、坂を登っていた時にとっても軽くで快適です。また、DAブレーキを搭載しており、バイクが揺れたとき、フロントブレーキとローターの擦り音がありません。それはフォークの剛性の違いためなのか、それともブレーキの違いなのか、実はわかりません。

最後に、購入アドバイスについてちょっと話します。私はディスクブレーキにあまり夢中ではなく、SL6リムブレーキバージョンに乗るのもとても気持ちが良くて満足していますので、そんなにSL7にアップグレードしたくありません。試乗でSL7のパフォーマンスには非常に満足していて、全体的なパフォーマンスは自分のSL6よりも優れていますが、通常のライディングではリムブレーキは十分です。まあ、主な原因は金がない。が、ディスクブレーキのフレームを買えたいの場合、或いは新しいバイクを購入したい場合も、SL7をお勧めします。「Tarmacならきっと問題はない」。塗装は綺麗で、パフォーマンスも優秀。 もしVengeとTarmacの間で躊躇していたなら、今では簡単です:Tarmacを選択してください。